万物理論

大作だった。
文体は彼の小説にしてはまあまあ読みやすいと思う。
ミステリー的な要素があって、読み進めやすい。


アイデンティティとか主観的宇宙論が主題なのは相変わらず。
汎性という性別、中性ではない、は新しいアイディア。


統一理論と万物理論の違いを誰か教えて。

しかし、セカイ系の展開、結末ではないですか。
『基石』のアイディアには舌を巻いた。
デカルトなんだよね、SF的な。


論理展開として、結末は
自分におこるということは、誰にでも起こるというのが筋ですね。


うーん、刺激的だった。
しかし、順列都市の方が評価は高いかな。

(創元SF文庫) [文庫]
グレッグ・イーガン (著), 山岸 真 (翻訳)