ミュージシャン/クリエイターのための電源&ケーブル入門

約200製品の、電源ケーブル、電源コンディショナー(トランス)、
電源タップ、電源アクセサリー、ライン・ケーブル、USB/FireWireケーブル
のレビューが掲載されており、購入の際の参考になる。


サウンド傾向 [周波数レンジ、高域量、中域量、低域量、アタック寛、余韻感]
エネルギーバランス [センター-ステレオ、ふくよか-締まり、素直-元気]
という共通の項目が、メーターでの形で、
すべてのアイテムについているのがすごい。
(ノイズキャンセル用の専用シートについてさえ)


つまり、一般の人向けの言葉でいうと、
たとえば、
パソコンの電源ケーブルも、
極端な話、
ギターのエフェクターとかEQのように、
音のキャラクターを変えるものとして、
捉えているとうことです。
で、そのケーブルが高いもので、
1.2mが8万とかすると。
商業スタジオレベルですが。
その話が、電源タップや、
果ては壁コンセントのサウンドキャラにまで及ぶ、
ということですね。


ギタリストなら、
シールドでサウンドキャラが変わるのは理解できるでしょう。
ちゃんとこの本にも、ギターケーブルのレビューがあります。


電源にこだわっているアーティストの記事もおもしろい。


個人的には200V導入のレポートか、マニュアルを載せてほしかったですね。
200V用壁コンセントのレビューもない。
(100V用を流用するする場合もあるのですか?)
あとは電柱の解説と、分電盤の引き方、
アースの説明ももう少し詳しく説明してほしい。
と思った。


あとは、ステップダウントランスのかませ方とか、
200Vを導入しているアーティストの紹介はたくさんあるのだが、
(他の雑誌でも)、
具体的な導入方法の詳細な説明がなかなかない。


いやー、しかし面白い本だ。

ミュージシャン/クリエイターのための電源&ケーブル入門BOOK Sound & Recording Magazine presents (リットーミュージック・ムック) [ムック]