はじめて知る仏教

153ページにこう書いてある。


悟りの体験とはどのようなものか
悟るとどうなるか。
心と体の中が温かい湯のようなもので満たされ、
それは隠しようのない喜びとなる。
人によって異なるが、安心のともなった喜びは三ヵ月から六ヵ月続く。
その間、下界のいっさいは今までとは違う意味と輝きを持って見えてくる。
なすべきこととしてはいけないことが直感的にわかる。
生まれ変わったようにさえ感じる。
この奇妙な喜びはやがて薄まって消えるが、
悟りの体験は深く刻まれて残るのである。


この記述を読んで、はっとした。


これは私が数年前に体験したことと全く同じではないかと。

つまり、一種の躁状態のことを指しているのではないか。


断食し、今でいう引きこもりのような生活のなかで、
セロトニンの分泌系がおかしくなった人が、
悟ることができたんだと。

はじめて知る仏教 [新書]
白取 春彦 (著)