格差時代を生きぬく教育

いいですね。

まずインタビュアーがよい。
ユビキタ・スタジオ(名前は既に古めかしいですが)
ほかにどんな本が出ていたのだ??

ゆとり教育について。
「違い」がキーワードになるんだと思うが、
現場では、この「違い」に拒絶反応を起こされる方が多い。

「クラスによって違いが出てもいいんですか?」
と半ば怒気まじりに言われたこともあるが、
「当然です」
とお答えしたことがある。
(むしろ、いけないことだと想定しているあなたにびっくりしました)

その人にこの本を読んでほしい。


ゆとり教育については、マスコミにやられたな、
という思いが強い。

成熟社会では学力は当然下がる。
これは余り聞いたことがないな。

詰め込みでも学力は低下していた、と見る方が正しい気がする。


アジアを含めた入学制度。医学部の定員を減らせという圧力。
単位別に大学を選べ、費用は個人に。社会貢献で奨学金減額。
(仮に名前を付けてほしいソーシャルデザインですが)
大学の「流動化」「ユニット化」
この方向は面白いな。


メタ読み。
「異端」を作る教育。
寺脇さんはラサールで異端だったのではなかろうか?

現在ラディカルな思考ができる人というのは、
「いい大学に入る」教育に反抗した人が多い気がする。

つまり偶然の産物。

時代を先取りしていたんだと思う。

そんな偶然を「プログラムに組み込みましょう」
というのが「ゆとり教育

多様性への耐性。



格差時代を生きぬく教育 [単行本]
寺脇 研 (著)