カンブリア宮殿<特別版> 村上龍×孫正義
孫正義が偉大な経営者だというのは異論がないかと思うが、
どれくらい偉大かということについては
議論のネタになるかも知れない。
ビジョンのさらに上には信念や思想があるが、
彼の場合、アメリカに渡ってコンピューターのチップの広告を見て、
その場に立ち尽くして、感動して号泣し、
その広告を枕の下に引いて何日も寝たという
経験がもとの、
「情報革命で人々を幸せにする」という
信念なんだそうだ。
800社を超えるグループ会社が
独立採算でやっていく、
そのイデオロギーは
分散したインテリジェンスで、
これは組織論なのだが、
昨今流行りのクラウドコンピューティングと通ずるところがある、
というのは面白い。
小学生の作文なんかは、イチローのエピソードに似ているし、
彼の場合は、在日韓国人としての事情も絡んでくる。
見返してやる、という思いとは違ったらしいが。
カンブリア宮殿<特別版> 村上龍×孫正義 (日経プレミアシリーズ) [新書]
村上 龍 (著), テレビ東京報道局 (編集)