自由を考える―9・11以降の現代思想

内容はamazonレビュアー:モチヅキさんのレビューに良くまとまっている。

非常に面白かったです。
東はやっぱりすごい。
2人の対談で僕に明らかになったのは、
やはり今の時代実践的に語る東の言葉の方が力がある、
ということ。
でもまあ匿名性より偶有性(対談で二人がそれぞれ使ったほぼ同義語)の方が好きなんだけど。
阪神大震災の例が利いてるな。

簡単に要約すると、例えばゲームの中に空を飛ぶというコマンドがなければ、
人は自由を奪われているという感覚がないが、今社会で起こってることはこの種のことだよ、ということ。

個人的には、このテーマで共感可能性についてもっと語ってほしい。
宮台が言う「マトモに生きる」ってことを担保する思想が、偶有性という突破口から開ける気がするんだが。。

自由を考える―9・11以降の現代思想 (NHKブックス) [単行本]
東 浩紀 (著), 大澤 真幸 (著)