思考の整理学
名著であることは間違いがない。
思考の整理の仕方についての本。
しかしカードとか使って考えを整理していた時代も
あったのだなと、思った。
現代はなんと便利な時代なのだろうかと。
タグをつけてブログに書き込んで置けば、
この本で紹介されている、
プラクティカルな部分についての思考の整理法は
いとも簡単にできてしまう。
ノートなんていらないだろう。
そうやって整理された、
つまり抽象化された思考がエッセイ風に展開される。
冒頭は、自力で飛べないグライダーと、
自分で飛ぶ飛行機の話。
教育についての批判。
自力で飛べる人間の大切さを説いた話。
のっけから鋭い。
読みやすく、響く。
教科書に載る文章として最適だ。
以下、
エッセイ間のつながりを持ちながら、
一気に最後まで読ませる、
思考の整理、発酵、開花
についての本だった。
思考の整理学 (ちくま文庫) [文庫]
外山 滋比古 (著)